ゴルフ場・スポーツクラブ・フィットネスジムを売却したいなら、「レジャー・スポーツ施設の案件経験が豊富で、手数料体系が明確な仲介会社」を施設タイプと規模で選び分けるのが正解です。ゴルフ場は不動産と会員預託金、フィットネス・ジムは会員数と店舗収益が評価の鍵になり、強い相談先がまったく異なるためです。
この記事では、以下がわかります。
- ゴルフ場系/フィットネス・ジム系それぞれに強い仲介会社の比較
- 手数料(着手金・中間金・成功報酬・最低報酬)と対象規模の整理
- 施設タイプ別・規模別の「こんな会社におすすめ」の出し分け
- マッチングプラットフォーム(バトンズ・トランビ)と仲介の使い分け
対象読者は、ゴルフ場・ゴルフ練習場、総合スポーツクラブ、フィットネスジム、パーソナルジム、24時間ジムを「売りたい」オーナー経営者です。買い手向けの内容は扱いません。
本記事の手数料・実績は各社公式サイト・第三者比較記事をもとに2026年6月29日時点で整理したものです。料金体系は改定されることがあり、第三者記事由来で公式裏取りが取れていない数値は「要問い合わせ」と明記しています。契約前に必ず各社公式の料金ページで最新条件をご確認ください。
結論:施設タイプと規模で相談先を分けるのが最短ルート
先に結論をまとめます。
- ゴルフ場・ゴルフ練習場を売るなら:不動産と会員預託金の処理に慣れた相談先(インテグループ、M&A総合研究所、M&Aキャピタルパートナーズ、M&Aアドバイザリー等)。買い手は運営大手・不動産デベロッパーが中心。
- 総合スポーツクラブ・複数店舗のフィットネスを売るなら:店舗収益(EBITDA)で評価でき、大手チェーン・ファンドへのネットワークを持つ相談先(インテグループ、M&A総合研究所、CINC Capital等)。
- パーソナルジム・小規模ジム1店舗を売るなら:ジム特化の小回り型(M&A PMI AGENT、FiiT M&A、M&A HACK)、または個人〜小規模が中心のマッチングプラットフォーム(バトンズ・トランビ)。
どのタイプでも共通する選定の軸は、①その施設業界の案件経験 ②手数料の透明性(着手金・最低報酬を含む総額)③対象規模との一致 ④登録M&A支援機関かどうかの4点です。
次に読むべきページ:M&A仲介会社全体の選び方はM&A仲介会社おすすめ比較、費用の全体像はM&Aの費用・手数料相場で詳しく解説しています。
ゴルフ場とフィットネス・ジムでは「強い仲介」が違う理由
ゴルフ場とフィットネス・ジムは同じ「レジャー・スポーツ施設」でも、企業価値の評価方法と買い手の顔ぶれが大きく異なります。だからこそ仲介会社の得意分野も分かれます。
論点 | ゴルフ場・練習場 | フィットネス・スポーツジム |
|---|---|---|
主な評価方法 | 収益還元法(不動産+収益) | 営業利益・EBITDA倍率、年買法 |
売却額を左右する要素 | 立地・コース、会員預託金返還債務、IT/DX導入状況 | 会員数・継続率、店舗収益、スタッフ定着 |
主な買い手 | 運営大手(アコーディア・ゴルフ、PGM等)、不動産デベロッパー | 大手フィットネスチェーン、投資ファンド、同業 |
案件規模の傾向 | 大型(不動産が絡み高額になりやすい) | 小〜中規模が中心、店舗数で変動 |
(評価方法・市場の出典:M&A総合研究所 masouken.com、gymcloud.jp/確認日 2026-06-29)
ポイントは、ゴルフ場は「会員預託金返還債務」の処理方法が成否を分け、フィットネスは「会員数とスタッフをどう引き継ぐか」が評価とマッチングの鍵になることです。この業界特有の論点に慣れた相談先を選ぶ必要があります。
預託金の処理方法や、株式譲渡・事業譲渡のどちらで売るかは税務・法務に直結します。実際の判断は税理士・弁護士などの専門家に必ずご相談ください(参考:株式譲渡と事業譲渡の比較)。
ゴルフ場・スポーツクラブ・ジムのM&A仲介会社 比較表
主要な相談先を、手数料体系・対象規模・得意領域で横並びにしました。成功報酬率や最低報酬のうち、第三者比較記事由来で各社公式の裏取りが取れていない数値は「要問い合わせ」と記載しています。
仲介会社 | 着手金 | 中間金 | 成功報酬 | 主な対象規模 | 得意領域 |
|---|---|---|---|---|---|
インテグループ | なし | なし | レーマン方式(完全成功報酬) | スポーツクラブは2店舗〜(好立地なら1店舗〜)、ゴルフ場も対応 | ゴルフ場・フィットネス両方の業界特化ページあり |
M&A総合研究所 | なし(譲渡企業) | なし(譲渡企業) | レーマン方式 | 中小〜中規模 | ゴルフ場・フィットネス・パーソナルジムの業界別解説、AIマッチング |
CINC Capital | 0円 | 0円 | 業界最低水準(レーマン方式) | 中小〜中規模 | 譲渡企業は完全成功報酬。CINCグループ(証券コード4378) |
M&Aキャピタルパートナーズ | 要確認 | あり | レーマン方式 | 中規模〜大型 | エンタメ・スポーツ業界別ページでゴルフ場を扱う大手 |
M&Aアドバイザリー | 要確認 | 要確認 | 成功報酬型(LPあり) | ゴルフ場経営者向け | ゴルフ場特化の相談導線 |
M&A PMI AGENT | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 中小スポーツジム | スポーツジム売却専門、PMI支援込み、買い手ネットワーク50社以上 |
FiiT M&A | 要確認 | — | 5%(第三者記事・公式未確認) | パーソナル・小規模ジム | ジム検索サイト運営が母体 |
M&A HACK | なし | — | 5%(第三者記事・公式未確認) | パーソナル・小規模ジム | 完全成功報酬・スピード対応 |
日本M&Aセンター | あり(返還されない) | あり | レーマン方式 | 中規模〜大型 | 最大手の一社。着手金・中間金型 |
バトンズ/トランビ | 無料〜(プラットフォーム) | — | プラン・成約手数料による | 個人〜小規模 | 売り案件多数掲載。小規模の受け皿 |
※レーマン方式=取引金額の階層別料率(例:5億円以下は5%)で成功報酬を算出する方式。
※出典:各社公式サイト、FitMap・税理士法人FPC等の第三者比較記事/確認日 2026-06-29。「5%」「最低報酬300万円」等は第三者記事由来で、公式裏取りが未完了のため断定していません。
比較表の読み方:近年は譲渡(売り手)側の着手金・中間金を0円にする「完全成功報酬制」が主流です(インテグループ、M&A総合研究所、CINC Capital等)。一方、日本M&Aセンターは着手金型で、着手金は成約しなくても返還されない点に注意が必要です。小規模案件では成功報酬が最低報酬(数百万円規模)に張り付くため、売却想定額に対して費用が妥当かを契約前に確認してください。
ゴルフ場の売却に強いM&A仲介会社
ゴルフ場・ゴルフ練習場は、不動産価値と会員預託金の処理を含む大型案件になりやすく、運営大手や不動産デベロッパーへのネットワークを持つ相談先が向いています。
インテグループ(ゴルフ場・フィットネス両対応)
完全成功報酬制(着手金・中間金なし)で、ゴルフ場とスポーツクラブ・フィットネスの双方に業界別ページを持つのが特徴です。大手ゴルフ場運営会社・投資会社の買い手ネットワークを持ち、施設タイプを問わず相談しやすい相談先です。
M&A総合研究所
譲渡企業は成約まで着手金・中間金が無料で、ゴルフ場・ゴルフ練習場の業界別解説とAIを活用したマッチングが強みです。年間問い合わせは5,000件以上、最短3カ月での成約実績も公表しています。スピードと費用負担の軽さを重視する売り手に向きます。
M&Aキャピタルパートナーズ/M&Aアドバイザリー
M&Aキャピタルパートナーズはエンタメ・スポーツ業界別ページでゴルフ場を扱う大手で、中規模〜大型案件に強みがあります。M&Aアドバイザリーはゴルフ場経営者向けの成功報酬型LPを用意しており、ゴルフ場特化の相談導線がほしい場合の選択肢です。
ゴルフ場M&Aの2026年動向:成約価格は歴史的な高水準にあり、アコーディア・ゴルフ(173コース運営)やPGMホールディングス(業界2位)など運営大手のシェア拡大に加え、不動産デベロッパーがリゾート・物流・データセンターへの転用目的で参入しています(出典:masouken.com/確認日 2026-06-29)。市場規模は2026年で約9,000億円規模です。
フィットネス・スポーツクラブ・ジムの売却に強いM&A仲介会社
フィットネス・ジムは会員数・継続率・店舗収益が評価の中心で、会員とスタッフをどう引き継ぐかがマッチングの鍵になります。規模に応じて相談先を分けるのがポイントです。
M&A PMI AGENT(スポーツジム売却専門)
パーソナルジム・キックボクシング・フィットネスクラブなどスポーツジムの売却に特化し、買い手ネットワーク50社以上・365日サポート・PMI(統合後支援)まで対応します。会員・スタッフの継続を重視したマッチングを明示しているため、従業員と会員をきちんと引き継ぎたい中小ジムのオーナーに向きます。
インテグループ(スポーツクラブ・フィットネス)
スポーツクラブ・フィットネスの業界別ページを持ち、2店舗程度〜(好立地・大規模なら1店舗〜)を対象に完全成功報酬制で対応します。複数店舗を運営する事業者の売却に向いた相談先です。
FiiT M&A/M&A HACK(パーソナル・小規模ジム特化)
いずれもジム・パーソナルジムに特化した相談先です。FiiT M&Aはジム検索サイトの運営が母体、M&A HACKは完全成功報酬・スピード対応を掲げています。成功報酬率や最低報酬は第三者記事の記載(5%・300万円以内など)にとどまり公式裏取りが取れていないため、契約前に直接確認してください。
フィットネス市場の2026年動向:回復・成長基調にあり、パーソナルジムの飽和、ピラティス・ヨガスタジオの急増、24時間ジムの地方シフト、大手チェーン・投資ファンドによる買収戦略で再編が加速しています(出典:gymcloud.jp/masouken.com/確認日 2026-06-29)。
売却相場の目安(フィットネス系)
参考までに、フィットネス系施設の評価の目安は以下のとおりです(出典:gymcloud.jp/確認日 2026-06-29)。実際の評価は財務状況・立地・会員継続率で変動するため、あくまで目安です。
- パーソナルジム・24時間ジム:営業利益の1.5〜2.5倍、またはEBITDAの3〜5年分
- 小規模スタジオ:営業利益の1〜3年分
- 年買法:時価純資産+営業利益×N(N=3〜5年が実務目安)
- M&Aプロセス期間:6カ月〜1年が目安
マッチングプラットフォーム(バトンズ・トランビ)と仲介の使い分け
小規模なジム・スタジオやゴルフ練習場の売却では、仲介会社よりもマッチングプラットフォームの方が費用を抑えやすい場合があります。
- 仲介会社が向くケース:売却額が大きい、預託金・店舗・スタッフなど論点が多い、交渉やデューデリジェンスの伴走が必要。
- プラットフォームが向くケース:個人〜小規模で、ある程度自分で進められる、費用を抑えたい。
バトンズにはゴルフ場・練習場185件、フィットネス・ジム763件の売却案件が掲載されており、トランビにも同様に多数の案件があります(確認日 2026-06-29)。小規模案件の受け皿として機能している一方、交渉や契約実務は自力比重が高くなります。M&Aの全体像はM&A仲介とはもあわせてご覧ください。
失敗しない仲介会社の選び方(4つの基準)
施設業界のM&Aで相談先を選ぶときは、次の4点で比較してください。
- その施設業界の案件経験があるか:ゴルフ場なら預託金処理、フィットネスなら会員・スタッフ引継ぎの実績。業界別ページや事例の有無で判断する。
- 手数料が総額で明確か:成功報酬率だけでなく、着手金・中間金・最低報酬を含めた総額を確認する。完全成功報酬でも最低報酬で数百万円かかることがある。
- 対象規模が合っているか:大手は中規模〜大型向き、小規模1店舗はジム特化型やプラットフォーム向き。
- 登録M&A支援機関か:中小企業庁のM&A支援機関登録制度に登録されているかは、手数料体系の透明性を測る一つの目安になる。
複数社に話を聞き、評価額の根拠と費用総額を比較したうえで決めるのが安全です。仲介会社の見極め方の全般はM&A仲介会社おすすめ比較で詳しく解説しています。
こんな会社におすすめ/おすすめしないケース
施設タイプと規模ごとに、向いている相談先を整理します。
ゴルフ場・ゴルフ練習場を売りたい会社
- おすすめ:インテグループ、M&A総合研究所、M&Aキャピタルパートナーズ、M&Aアドバイザリー
- 理由:不動産・会員預託金を含む案件に慣れ、運営大手・デベロッパーへのネットワークがある。
複数店舗の総合スポーツクラブ・フィットネスを売りたい会社
- おすすめ:インテグループ、M&A総合研究所、CINC Capital
- 理由:店舗収益で評価でき、大手チェーン・ファンドへのネットワークを持つ。
パーソナルジム・小規模ジム1店舗を売りたい会社
- おすすめ:M&A PMI AGENT、FiiT M&A、M&A HACK、またはバトンズ・トランビ
- 理由:小回りが利き、会員・スタッフ継続を重視したマッチングや低コストでの売却がしやすい。
こんなケースは慎重に
- 着手金型の大手を、売却想定額が小さい1店舗ジムで選ぶと費用倒れになりやすい。
- 「成約率100%」などの数値は分母が不明で、各社で定義が異なるため、単純比較の決め手にしないこと。
- 1社だけの提案で即決せず、評価額の根拠と費用総額を複数社で比較する。
よくある質問(FAQ)
Q. ゴルフ場とフィットネスジムを同じ仲介会社に頼めますか?
A. インテグループやM&A総合研究所のように両方の業界別対応を持つ会社なら相談可能です。ただし評価方法も買い手も異なるため、各施設の事例・実績を確認したうえで選ぶのが安全です。
Q. 着手金なしの「完全成功報酬制」なら費用は安いですか?
A. 着手金・中間金が0円でも、成約時の成功報酬は発生します。小規模案件では最低報酬(数百万円規模)が適用されることが多いため、売却想定額に対する総額で妥当性を判断してください。
Q. 会員預託金がある古いゴルフ場でも売れますか?
A. 預託金返還債務の処理方法が売却の成否を左右します。処理スキームによって税務・法務上の扱いが変わるため、預託金案件の経験がある仲介会社と、税理士・弁護士への相談を組み合わせて進めるのが現実的です。
Q. 小規模なパーソナルジム1店舗でも仲介会社は対応してくれますか?
A. ジム特化型(M&A PMI AGENT、FiiT M&A、M&A HACK等)は中小・小規模に対応しています。さらに小さい個人規模であれば、バトンズ・トランビなどのマッチングプラットフォームの方が費用を抑えやすい場合があります。
Q. 売却にはどのくらい期間がかかりますか?
A. フィットネス系で6カ月〜1年が一つの目安です(出典:gymcloud.jp)。ゴルフ場など論点が多い案件はさらに長くなることがあります。詳しくはM&A売却の流れをご覧ください。
本記事の手数料・実績・市場データは各社公式サイトおよび第三者比較記事をもとに2026年6月29日時点で整理したものです。料金体系・サービス内容は改定される場合があり、特に第三者記事由来で公式裏取りの取れていない数値は「要問い合わせ」と記載しています。預託金処理・株式譲渡/事業譲渡の選択・税務に関する最終判断は、税理士・弁護士などの専門家に必ずご相談ください。
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