ファンドブック(fundbook)とは?評判・手数料・特徴を徹底解説【2026年最新】
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ファンドブック(fundbook)とは?評判・手数料・特徴を徹底解説【2026年最新】

ファンドブック(fundbook)の手数料・特徴・評判を公式情報ベースで解説。AIマッチング「KEPL」の仕組み、着手金無料の成功報酬制、他社との比較表、おすすめ企業・おすすめしない企業まで、M&A仲介会社選びの判断材料をまとめました。

M&A比較レビュー編集部2026/4/1210分で読める

ファンドブック(fundbook)は、テクノロジーと専門アドバイザーを組み合わせた「ハイブリッド型M&Aサービス」を提供するM&A仲介会社です。 着手金・中間金無料の成功報酬制を採用し、2026年1月にはAIマッチングシステム「KEPL」をリリース。2024年12月にはチェンジホールディングス(東証プライム)の完全子会社となり、グループの資本力を背景に成長を加速させています。

この記事でわかること:

  • ファンドブックの手数料体系と、最低報酬2,500万円が意味すること
  • 独自AIマッチング「KEPL」の仕組みと、従来の仲介との違い
  • 他社(日本M&Aセンター・M&A総合研究所・ストライク等)との比較
  • ファンドブックが向いている企業と、向いていない企業の明確な基準
  • 2024年のチェンジHD子会社化で何が変わったか

この記事は、会社や事業の売却を検討しており、M&A仲介会社を比較検討している中小企業の経営者・オーナーの方に向けて書いています。


ファンドブックの会社概要・基本情報

ファンドブック(fundbook)のロゴ

画像出典: fundbook公式サイト

ファンドブックは2017年設立のM&A仲介会社で、独自のM&Aプラットフォームと専門アドバイザーを併用する「ハイブリッド型」のビジネスモデルが特徴です。本社は東京・虎ノ門ヒルズ森タワー25階にあり、西日本支社は大阪・梅田のブリーゼタワーに構えています。

項目

内容

会社名

株式会社fundbook(ファンドブック)

設立

2017年8月7日

代表取締役

森山智基、渡邊和久(2024年4月〜)

本社所在地

東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25F

西日本支社

大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー13F

資本金

20億円(資本剰余金含む)

従業員数

201〜500名

親会社

株式会社チェンジホールディングス(東証プライム、証券コード3962)

登録

中小企業庁M&A支援機関登録済み

2023年3月期 売上高

50.6億円(成約58件)

出典:fundbook公式 会社案内(2026年4月13日確認)

設立からの歩み

ファンドブックは、BuySell Technologies創業者の畑野幸治氏が2017年に設立しました。2018年にM&Aプラットフォーム「FUNDBOOK」をリリースし、テクノロジーを活用したM&A仲介という独自路線を打ち出しています。

年月

出来事

2017年8月

株式会社FUNDBOOK設立

2018年7月

M&Aプラットフォーム「FUNDBOOK」本リリース

2021年7月

商号を「fundbook」に変更、ブランドロゴ刷新

2024年4月

代表取締役交代(森山智基・渡邊和久の二人代表体制へ)

2024年12月

チェンジホールディングスの完全子会社化(買収額156億円)

2026年1月

AIマッチングシステム「KEPL」提供開始

出典:fundbook公式 沿革(2026年4月13日確認)

2024年12月には東証プライム上場のチェンジホールディングスが156億円で全株式を取得し、fundbookは同社の完全子会社となりました。ITサービス・コンサルティングを手がけるチェンジHDのグループ入りにより、地方企業ネットワークの拡大やテクノロジー面での連携強化が進んでいます。

出典:日本経済新聞 2024年12月17日(2026年4月13日確認)

M&A仲介会社全体の比較は「M&A仲介会社おすすめ比較(売り手向け)」で詳しく解説しています。


ファンドブックの5つの特徴・強み

ファンドブックの売り手向けM&Aサービスの概要

画像出典: fundbook公式サイト 売り手向けサービス

ファンドブックの特徴は、従来型のM&A仲介会社とM&Aマッチングプラットフォームの「いいとこ取り」をした独自のビジネスモデルにあります。以下、売り手にとって重要な5つの強みを解説します。

1. テクノロジーと専門アドバイザーの「ハイブリッド型」

ファンドブック最大の特徴は、独自プラットフォームと専門アドバイザーの両方を組み合わせた「ハイブリッド型」のM&Aサービスです。

従来のM&A仲介会社では、アドバイザー個人の人脈や知識に頼ってマッチング先を探すのが一般的でした。一方、バトンズやTRANBIなどのマッチングプラットフォームは低コストで広くマッチングできる反面、専門家による手厚いサポートが限定的です。

ファンドブックは以下の4つのマッチング手法を組み合わせることで、「広さ」と「深さ」の両立を図っています。

  1. AIマッチングシステム「KEPL」 — 約10万社規模のデータベースからAIが候補先を探索
  2. fundbook cloud(独自プラットフォーム) — 買い手企業向けの案件データベースによるオープンマッチング
  3. マッチング専門チーム — アドバイザーとは別に、マッチング業務に特化した専門部隊
  4. 提携ネットワーク — 金融機関・会計事務所・地方自治体との連携

出典:fundbook公式 売り手の方へ(2026年4月13日確認)

2. AIマッチングシステム「KEPL」で候補先探索を効率化

2026年1月に提供開始されたAIマッチングシステム「KEPL」は、ファンドブックの最新の差別化要素です。

KEPLの特徴は、単に売上規模や業種でフィルタリングするだけではなく、企業文化や経営者の価値観まで分析してマッチングスコアを算出する点にあります。独自開発のAIフレームワーク「Narrative Insight Framework(NIF)」を使い、最大300社の候補先についてシナジーの可能性を定量的にスコアリングします。

KEPLの具体的な仕組み:

  • 全国約80万社の企業データベースから約10万社をスクリーニング
  • 事業内容・財務状況に加え、企業文化・経営者の価値観を分析対象に含む
  • 商談音声を記録・分析する独自アプリケーションで、経営者の発言をマッチングに直接反映
  • 複数のシナジー条件で候補先ごとにマッチングスコアを算出

「M&A仲介会社の成約率は約20%」(fundbook公式)とされる業界において、マッチング精度の向上は成約率改善に直結する取り組みといえます。ただし、KEPLは2026年1月に提供開始されたばかりのため、長期的な成果検証はこれからです。

出典:fundbook公式 KEPLPR TIMES 2026年1月(2026年4月13日確認)

3. 着手金・中間金無料の成功報酬制

ファンドブックは売り手側の相談料・着手金・企業価値算定・中間金がすべて無料で、成約するまで費用が発生しない成功報酬制を採用しています。

M&A仲介会社を検討する際、「仲介契約を結んだだけで着手金が数百万円かかる」ケースは売り手にとって大きなリスクです。ファンドブックではこのリスクがなく、成約しなければ費用は一切かかりません。

ただし、公式サイトには「中間報酬が発生する契約形態を選択した場合は別途」との注記があります。基本は中間金無料ですが、案件によっては異なる契約形態になる場合がある点は事前に確認すべきです。

出典:fundbook公式 譲渡の報酬体系(2026年4月13日確認)

着手金無料のM&A仲介会社を横並びで比較したい方は「着手金なしのM&A仲介会社 比較」もご覧ください。

4. ヘルスケア領域で累計200件超の実績

ファンドブックはヘルスケアビジネス本部を設置し、医療・介護・薬局分野のM&Aに注力しています。医療M&Aの累計実績は200件を超えており、業界内でも特にヘルスケア領域に強みを持つ仲介会社の一つです。

2025年以降はオンラインセミナー「動物病院経営とM&A」など、細分化された専門領域でのセミナーも開催しており、ヘルスケア業界の売り手にとっては専門知識を持つアドバイザーに相談できるメリットがあります。

対応業種はヘルスケアに限りません。製造業、建設業、IT、サービス業、飲食業、エネルギー、人材派遣、物流、不動産管理など15以上のセクターに対応しています。

出典:fundbook公式 アドバイザー(2026年4月13日確認)

5. 東証プライム上場グループ(チェンジHD)の資本力

2024年12月にチェンジホールディングス(東証プライム)の完全子会社になったことで、ファンドブックは上場企業グループの資本力とネットワークを活用できるようになりました。

チェンジHDはITサービス・コンサルティングを手がける持株会社で、特に地方自治体・地方企業とのネットワークに強みがあります。ファンドブックにとっては、地方の中堅・中小企業へのアクセスが広がるというメリットがあります。

チェンジHDの2025年3月期3Q累計は売上収益・営業利益・税引前利益すべてで過去最高を更新しており、グループとしての成長に fundbookが寄与していることがうかがえます。

出典:fundbook公式プレスリリース 2024年12月23日(2026年4月13日確認)


ファンドブックの手数料体系【成功報酬テーブルと計算例】

ファンドブックの手数料は着手金・中間金無料の成功報酬制です。成功報酬はレーマン方式で計算されますが、算定基準が「時価総資産」ベースである点に注意が必要です。以下、具体的な手数料テーブルと計算シミュレーションを解説します。

売り手側の成功報酬テーブル(レーマン方式)

譲渡対象資産額(時価総資産・営業権含む)

手数料率

5億円以下の部分

2,500万円(最低報酬)

5億円超〜10億円以下の部分

4%

10億円超〜50億円以下の部分

3%

50億円超〜100億円以下の部分

2%

100億円超の部分

1%

出典:fundbook公式 譲渡の報酬体系(2026年4月13日確認)

理解のポイント: レーマン方式は累進税率と同じ考え方です。全額に同じ料率がかかるのではなく、金額帯ごとに異なる料率で計算した合計額が成功報酬になります。

企業規模別の手数料シミュレーション

「結局いくらかかるのか」がわかりにくいため、具体的なシミュレーションを示します。

時価総資産額

成功報酬の目安

手数料率(実質)

3億円

2,500万円(最低報酬)

約8.3%

5億円

2,500万円(最低報酬)

5.0%

8億円

3,700万円

約4.6%

10億円

4,500万円

4.5%

15億円

6,000万円

4.0%

30億円

1億500万円

3.5%

※上記は売り手側の手数料目安です。実際の手数料は案件の条件により変動します。組織再編手続き等で別途費用が発生する場合もあります。

計算例:時価総資産15億円の場合

  • 5億円以下の部分:2,500万円(最低報酬)
  • 5億円超〜10億円の部分:5億円 × 4% = 2,000万円
  • 10億円超〜15億円の部分:5億円 × 3% = 1,500万円
  • 合計:6,000万円

※手数料の会計処理や税務上の取り扱い(消費税の課否判定等)については、顧問税理士にご確認ください。

手数料を理解するための3つのポイント

① 算定基準は「時価総資産」

ファンドブックの手数料算定基準は、株式価額(オーナーの手取り額)ではなく、負債を含む時価総資産がベースです。つまり、借入金が多い企業では、株式価額よりも大きな金額に対して手数料がかかるため、実質的な手数料負担率が高くなる傾向があります。

たとえば、純資産(株式価額)5億円・借入金10億円の企業の場合、時価総資産は15億円程度となり、手数料は6,000万円。株式価額ベースで計算した場合と比べると手数料が割高になります。

② 最低報酬は2,500万円

時価総資産が5億円以下の場合でも、成功報酬は一律2,500万円です。年商が小さい企業にとっては、売却額に対する手数料の比率が大きくなります。

M&A総合研究所の最低報酬2,000万円と比較すると500万円高く、年商1億円未満の小規模M&Aには向いていません。

③ 相談・着手金・企業価値算定は無料

成約しなければ費用は一切かからない仕組みのため、「まず相談だけしたい」「自社の企業価値を知りたい」という段階では金銭的なリスクなく利用できます。

各社の手数料を横並びで比較したい方は「M&A仲介会社 手数料比較 完全ガイド」をご覧ください。


ファンドブックの注意点・デメリット

ファンドブックのサービスは充実していますが、すべての売り手に最適というわけではありません。公式情報と第三者サイトの情報をもとに、利用前に知っておくべき注意点を4つ整理します。

1. 最低報酬2,500万円のため小規模案件には不向き

ファンドブックの最低成功報酬は2,500万円です。これは年商数億円以上の中堅企業にとっては標準的な水準ですが、年商1億円以下・売却額数千万円規模の小規模M&Aでは手数料の割合が大きくなりすぎます。

小規模M&Aを検討している場合は、最低報酬が低い仲介会社や、バトンズ・TRANBIなどのマッチングプラットフォームも選択肢に入れて比較するのが現実的です。

小規模案件に対応する仲介会社は「年商1億円以下の小規模M&A仲介会社 比較」で解説しています。

2. 手数料は「時価総資産」ベースで計算される

前述のとおり、ファンドブックの手数料算定基準は負債を含む時価総資産です。M&A総合研究所やストライクのように株式価額ベースで計算する仲介会社と比較すると、借入金が多い企業では手数料が高くなる場合があります。

M&A仲介会社を比較する際は、「料率の低さ」だけでなく「何に対しての料率か」を必ず確認してください。同じレーマン方式でも算定基準が異なれば、最終的な手数料額は大きく変わります。

3. 設立2017年で、大手と比較すると実績年数が短い

日本M&Aセンター(1991年設立)やストライク(1997年設立)と比較すると、2017年設立のファンドブックは歴史が浅い仲介会社です。2023年3月期の売上高50.6億円・成約58件は急成長を示していますが、業界大手の日本M&Aセンターの年間成約1,000件超と比較すると規模感は異なります。

ただし、実績年数の長さがそのまま自社のM&Aの成否に直結するわけではありません。重要なのは、自社の業種・規模・エリアに合ったアドバイザーがいるかどうかです。

4. 一部で営業電話に関する声がある

ネット上の口コミでは、ファンドブックからの営業電話について「しつこい」「要件を言わずに代表に繋げるよう言われた」といった声が一部見られます。

一方で「必要ないと伝えたらすぐ終わった」という声もあり、対応は担当者によって異なるようです。こうした営業電話はファンドブックに限らずM&A仲介業界全般に見られる傾向ではありますが、不要な場合はその旨を明確に伝えれば対応してもらえるケースが多いとされています。

※口コミ・評判は個人の主観であり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。


ファンドブックでのM&Aの流れ(売り手側)

ファンドブックの売り手向けM&A支援サービスのイメージ

画像出典: fundbook公式サイト 売り手向けサービス

ファンドブックで会社を売却する場合、現時点では以下のステップで進みます。成約までの所要期間は半年〜1年程度が目安ですが、業種・地域・条件・市況によって変動します。

ステップ

内容

費用

1. 初期相談

M&Aの基本説明、売却の方向性を確認

無料

2. 企業価値算定

自社の概算評価額を算出

無料

3. M&A方針の策定

売却条件・スケジュール・希望を整理

無料

4. アドバイザリー契約

正式に仲介契約を締結

無料(着手金なし)

5. 候補先マッチング

KEPL・fundbook cloud・専門チーム・提携先で候補を探索

6. ノンネームシート打診

社名を伏せた概要書で候補先に打診

7. 秘密保持契約・詳細開示

NDA締結後に企業情報を詳細開示

8. トップ面談

経営者同士の面談で相互理解を深める

9. 基本合意

取引の基本条件に合意

無料(中間金なし※)

10. デューデリジェンス

買い手による財務・法務・ビジネスの詳細調査

11. 最終契約・クロージング

最終的な条件で契約し、株式・対価の受渡し

成功報酬発生

※中間報酬が発生する契約形態を選択した場合は別途費用がかかります。

出典:fundbook公式 FAQ(2026年4月13日確認)

ファンドブックの特徴的な点は、ステップ5のマッチングでAIシステム「KEPL」と専門チーム、プラットフォーム「fundbook cloud」の3つを並行して使うことです。アドバイザー個人の人脈だけに頼らないため、候補先の幅が広がりやすい仕組みになっています。

過去の成約事例では、最短52日での成約実績もあります。ただし、これはあくまで最速のケースであり、一般的には半年〜1年程度を見込んでおくのが現実的です。

会社売却の全体的な流れを知りたい方は「会社売却とは・流れ完全ガイド」をご覧ください。


他社との比較表(大手M&A仲介会社4社と比較)

ファンドブックを含むM&A仲介会社の主要5社を、売り手にとって重要な項目で比較しました。

比較項目

fundbook

日本M&Aセンター

M&A総合研究所

ストライク

M&Aキャピタルパートナーズ

着手金

無料

要問合せ

無料

無料

無料

中間金

無料(※選択制)

あり

無料

あり(基本合意時)

あり

成功報酬算定基準

時価総資産

移動総資産

譲渡価額(株式価額)

譲渡価額(株式価額)

株式価額

最低報酬

2,500万円

要問合せ

2,000万円

要問合せ

要問合せ

主な対象規模

中堅・中小企業

中堅〜大手

中小〜中堅

中堅(IT・Web系に強み)

中堅〜大手(年商数億〜)

上場区分

チェンジHD傘下(東証プライム)

東証プライム

東証プライム

東証プライム

東証プライム

設立年

2017年

1991年

2018年

1997年

2005年

特徴的な強み

ハイブリッド型・AI「KEPL」・ヘルスケア

業界最大級の実績・ネットワーク

スピード成約・完全成功報酬

IT・Web特化・オンライン対応

専任担当制・高単価案件

※各社の手数料・サービス内容は変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

比較のポイント: 成功報酬の「料率」だけを比べるのは危険です。ファンドブックは「時価総資産」、M&A総合研究所やストライクは「株式価額(譲渡価額)」を算定基準にしているため、同じレーマン方式でも手数料の総額が異なります。借入金が多い企業ほど、この差が大きくなります。

各社の詳細については以下の個別記事で解説しています:

M&A仲介会社の手数料をさらに詳しく比較したい方は「日本M&AセンターvsファンドブックM&A 比較」もご覧ください。


こんな企業にファンドブックはおすすめ

ファンドブックが向いている企業

  • ヘルスケア業界(医療・介護・薬局)の経営者 — 専門のヘルスケアビジネス本部があり、医療M&A累計200件超の実績を持つ。業界特有の規制や手続きに詳しいアドバイザーに相談できる
  • 候補先を幅広く探したい中堅〜中小企業 — AI「KEPL」と独自プラットフォーム、専門チーム、提携ネットワークの4チャネルで候補先を探索するため、アドバイザー個人の人脈だけに依存しない
  • 着手金リスクを避けたい経営者 — 成約しなければ費用が発生しない成功報酬制のため、「相談したが結局売らなかった」場合でも金銭的な負担がない
  • テクノロジーを活用した最新のM&Aプロセスに期待する企業 — AIマッチングやデータベースを活用した客観的なマッチングを重視する場合
  • 年商5億〜50億円規模の中堅企業 — 最低報酬2,500万円を考慮すると、この規模感が手数料的にバランスが取れるゾーン

ファンドブックをおすすめしない企業

  • 年商1億円以下の小規模M&Aを検討している場合 — 最低報酬2,500万円は、売却額に対して手数料負担が大きくなりすぎる。バトンズ(売り手基本無料)やM&A総合研究所(最低報酬2,000万円)など、小規模案件に強いサービスを検討すべき
  • 借入金が多く、手数料を抑えたい場合 — 時価総資産ベースの手数料算定は、負債が多いほど手数料が膨らむ。株式価額ベースの仲介会社(M&A総合研究所、ストライク等)と比較を推奨
  • 老舗の実績・ブランドを重視する場合 — 設立2017年のファンドブックよりも、日本M&Aセンター(1991年設立)やストライク(1997年設立)のほうが実績年数では上回る
  • 担当者が一貫して全工程をサポートしてほしい場合 — ファンドブックは分業制(専門チーム方式)を採用しているため、1人のアドバイザーが最初から最後まで担当するスタイルとは異なる

自社に合ったM&A仲介会社の選び方は「M&A仲介会社おすすめ比較(売り手向け)」で詳しく解説しています。


ファンドブックの評判・口コミの傾向

ファンドブックの専門アドバイザーによるサポートイメージ

画像出典: fundbook公式サイト 売り手向けサービス

ファンドブックの評判について、公式の成約事例と第三者サイトの情報から見える傾向を整理します。なお、ネット上の口コミは個人の主観であり、すべてのケースに当てはまるとは限りません。

公式サイトの成約事例から見える評価

ファンドブック公式サイトでは、成約企業の声として以下のような評価が紹介されています。

  • 「会社や従業員の将来を考えながら誠心誠意サポートしてくれた」(株式会社南洲機興)
  • 「担当者の人を見る目が優れている」(株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング)

成約事例からは、アドバイザーの対応品質や、売り手の意向を汲んだマッチング提案について好意的な評価が多い傾向です。

第三者サイトで見られる評価の傾向

評価の傾向

具体的な声

成約スピード

「スピード感を持って対応してくれた」

アドバイザーの対応

「丁寧で細やかなサポートだった」

マッチングの幅

「プラットフォームで広く候補先を探してもらえた」

営業電話

「しつこい営業電話があった」「要件を言わず代表に繋げるよう言われた」(一部)

実績の浅さ

「老舗と比較すると不安がある」

出典:M&Aルート、起業LOG(2026年4月13日確認)。口コミは匿名の個人的な感想であり、事実の正確性は保証されません。

評判を見るときの注意点: M&A仲介は案件ごとに条件が異なるため、他社の口コミがそのまま自社のケースに当てはまるわけではありません。口コミは参考程度にとどめ、実際に相談してみてアドバイザーとの相性や提案内容で判断するのが確実です。ファンドブックでは初期相談と企業価値算定が無料なので、まず話を聞いてみるリスクは低いといえます。


ファンドブックに関するよくある質問(FAQ)

Q. ファンドブックの相談は本当に無料ですか?

はい、現時点では初期相談・企業価値算定ともに無料です。成約に至らなかった場合、費用は一切発生しません。ただし、中間報酬が発生する契約形態を選択した場合は別途費用がかかるため、契約時に報酬体系をよく確認してください(出典:fundbook公式 FAQ、2026年4月13日確認)。

Q. ファンドブックの最低報酬2,500万円は高いですか?

M&A仲介業界では最低報酬2,000万〜2,500万円が大手の標準的な水準です。M&A総合研究所が2,000万円のため、それと比較するとやや高い部類です。年商5億円以上の中堅企業であれば大きな問題にはなりませんが、年商1億円以下の小規模M&Aでは売却額に対する手数料比率が大きくなりすぎるため、バトンズなどのプラットフォーム型サービスも検討してください。

最低報酬の低いM&A仲介会社は「最低報酬が安いM&A仲介会社 比較」で紹介しています。

Q. AIマッチングシステム「KEPL」は本当に効果がありますか?

KEPLは2026年1月に提供開始されたシステムのため、長期的な効果検証はこれからの段階です。仕組みとしては、約10万社のデータベースから企業文化や経営者の価値観を含めたマッチングスコアを算出するもので、従来のアドバイザー個人の判断に依存しない客観的なマッチングが期待できます。ただし、最終的な意思決定はあくまで経営者同士のトップ面談で行われるため、AIが成約を保証するわけではありません。

Q. ファンドブックは成約までどのくらいかかりますか?

公式では成約まで半年〜1年程度を目安としています。過去には最短52日での成約事例もありますが、これは例外的なケースです。業種・地域・売却条件・市況によって大きく変動するため、余裕を持ったスケジュールで相談を始めることをおすすめします。

Q. チェンジHDの完全子会社になってサービスは変わりましたか?

2024年12月の完全子会社化以降、手数料体系やサービスの基本的な枠組みに大きな変更は公表されていません。変化として確認できるのは、2026年1月にAIマッチングシステム「KEPL」がリリースされたことや、チェンジHDグループのネットワークを活用した地方企業へのアクセス強化です。グループとしての連携強化は今後さらに進むと見込まれます。

Q. ファンドブックと日本M&Aセンターはどちらがよいですか?

両社は対象規模や強みが異なります。日本M&Aセンターは年間成約1,000件超・全国ネットワークの実績があり、大規模〜中堅案件に強みがあります。一方、ファンドブックはAIマッチングやプラットフォームを活用した候補先探索に特徴があり、ヘルスケア領域にも強みを持ちます。判断基準は「自社の業種・規模に合ったアドバイザーがいるかどうか」です。

両社の詳しい比較は「日本M&AセンターvsファンドブックM&A 比較」をご覧ください。


まとめ:ファンドブックは「テクノロジー×専門家」の両立を求める中堅企業向け

ファンドブック(fundbook)は、AIマッチングシステム「KEPL」と独自プラットフォーム、そして100名以上の専門アドバイザーを組み合わせた「ハイブリッド型」M&A仲介会社です。

ファンドブックの強み:

  • 着手金・中間金無料の成功報酬制で、成約まで費用がかからない
  • AIと専門チーム、プラットフォームの4チャネルで候補先を探索
  • ヘルスケア領域で累計200件超の実績
  • チェンジHD(東証プライム)グループの資本力

利用前に確認すべき点:

  • 最低報酬2,500万円のため、小規模M&Aには不向き
  • 手数料算定が「時価総資産」ベースのため、借入金が多いと割高になる
  • 設立2017年で、実績年数は大手と比較すると短い

ファンドブックは特に以下の企業に適しています: ヘルスケア業界の経営者、年商5億〜50億円規模の中堅企業、候補先を幅広く探したい方、着手金リスクを避けたい方。

逆に、年商1億円以下の小規模案件や、借入金が多く手数料を抑えたい企業は、M&A総合研究所やバトンズなど他のサービスも合わせて比較検討することをおすすめします。

M&Aは経営者にとって一生に一度の大きな決断です。複数の仲介会社に相談し、アドバイザーとの相性や提案内容を比較した上で判断するのが最も確実なアプローチです。ファンドブックの初期相談は無料のため、まず話を聞いてみて、その上で他社と比較するのがよいでしょう。

具体的な手数料体系については、必ず公式サイトまたは直接の問い合わせで最新情報を確認してください。 税務面の判断が必要な場合は、税理士・公認会計士などの専門家にご相談ください。

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